10代の頃の経験と記憶
いつまでも忘れないこと
10代の頃の経験や記憶はかけがえのないものであることを歳を重ねるほどに強く思うようになっている。
17歳の時に観たとある映画に衝撃を受け、これまでに10回以上は鑑賞した。
この映画は自身の映画ランキングで今をもって不動の1位であり、ゆるぎないものになっている。
今日久しぶりにこの映画のサウンドトラックを再生して、そんなことを思いだしたのだが、思えば大人になってからの経験が自分の人生に大きな影響を与えていることなどほとんどないことにも同時に思い至った。
価値観が一変するような経験など当然ないし、価値観へ影響を与えるようなことさえ、ここ最近は記憶にない。
多感だった10代の頃に経験したことが今もなお、自分の血液の中に脈々と流れていて、自分を形作っているように思う。
歳をとってから新しい可能性に気づくことはひどく難しいことのように思われるし、仮に気づくことができたとしても、その可能性に踏み出すことはさらに難しいだろう。
実現できるかどうかはさておき、あらゆる可能性に思いを巡らせることはきっと10代を生きる若者にとって非常に大切な経験になるだろう。
自分には無理だろう、大人になるとそんなことすら思うこともなくなってしまう。
なぜなら多くの大人は新たな挑戦をすること自体が滅多になくなるからだ(もちろん全員ではない)。
でも貴重な10代をどのように過ごすかによって大人になった時に良い意味でマイノリティになることができるのではないかと思う。
思い描いたことした実現しない、という話はよく耳にするが、可能性に蓋をしないで様々なことを思い描く能力を10代にうちに磨いておくことが、大人になってから飛躍する人としない人を分ける大きな要因の1つであることは間違いないだろう。