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能力密度(talent density)という考え方
NO RULES 世界一「自由な会社」、NETFLIX
今読んでいるのがこちらの本。
ネットフリックスの共同創業者でCEOのリード・ヘイスティングスが記した本です。今や世界的な企業となり、ネットフリックスのオリジナルコンテンツがアカデミー賞にノミネートされるまでに至る、その秘密について教えてくれています。
能力密度
そこで能力密度という話があります。
最高の組織を作るのにはまず「能力密度」を高めなければならない、という話。
そして、「能力密度」が高くないと、クリエイティブな仕事ができずイノベーションを起こすことも難しいといいます。
これは非常に納得感がありました。
ネットフリックスの創業者リード・ヘイスティングスは、最高のパフォーマンスを発揮できる人材以外には十分な退職金を支払ってでも退職してもらい、ハイパフォーマーだけしかいない組織にすることが何より重要であると説いています。
その理由として、
・優秀な人材はお互いをさらに優秀にする
・能力密度が高い会社こそ、誰もが働きたいと思う会社
・チームにほんの一人か二人凡庸な人材がいるだけで、全員のパフォーマンスが落ちる
・凡庸なメンバーに手がかかり、管理職は最高のメンバーに時間をかけられなくなる
・他のメンバーが凡庸な人に仕事の方法を合わせるため、効率が下がる
・最高の環境を求める社員が転職を考えるようになる
・社内に凡庸でも構わないというメッセージが伝わり、状況はさらに悪化する
といたことが述べられている。
そして、その環境をつくるために
とびきり優秀な人材だけを採用し、業界トップレベルの報酬を支払う
ことが必要である、ということも。
これからの企業が取り組むべきこと
どんな人にも得手不得手があって、得意な部分を生かしてあげるのが上司の役割であり、マネジメントである、という話があります(一般論として)。
これは多分日本的な考え方で、ジョブローテーションさせながら、適材適所で仕事も人も回していく方法が日本には浸透しています。
しかし、これはそもそも日本がレイオフあるいはリストラするハードルが高いがために、やむを得ず定着した文化であるようにも感じます。
解雇するハードルが低ければ、ネットフリックスのように必要な人材を必要な場所に配置することができる可能性はグッと高くなるのではないでしょうか。
それには当然ある程度の報酬が必要にはなりますが、そうやって優秀な人材を確保することにより職場環境は改善され魅力的な職場となるでしょう。
すると人材の定着率が向上し、人が人を呼ぶサイクルを作り出すことも可能になります。
極論ですが、好循環を生むか悪循環を生むか、どちらにベットすべきか明白ですが、そのためのアクションを起こせるかどうかがイノベーションを起こせるかどうかに繋がっていくのでしょう。
やるべきことがわかっていても実際にそれができるかどうかは、全くの別問題。
実行力っていうのはそういうことでしょうね。
今日の毎日一新
NO RULES
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