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断る勇気

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断る勇気

断ることができない良い人

頼まれたらなんでもかんでも引き受けてしまう人はどこの組織にも必ずいますよね。

もし、あなたがその一人だとしたら、できるだけ早く断る勇気を持つようにしましょう。

 

そういう人ほど○○さんって良い人だよね、と言われることも多いでしょうが、良い人だと言われることが人生の目的なのだろうか。

何て言うと嫌味のように見えてしまうかもしれないけど、もっと自分を大切に、自分の人生を大切にすべきだ、というのが主旨です。

 

出世のためと割り切ってなんでも引き受けている人もいるかもしれませんが、そういう人が出世する可能性はあまり高くないように思います。

なんでも引き受けてしまえば、当然労働時間は長くなるし、場合によっては仕事をさばききれず、締め切りを守れない仕事も出てくるでしょう。

上司からすれば、どれだけ業務量をこなしていたしても仕事がしっかり管理できない人に重い責任を任せることなどできるはずがありません。

 

より良い人生を送るためにも、あるいは、よりよりキャリアを歩むためにも、断る勇気はなにより大事なものです。

 

断る勇気がない人

上記では、断ることができない「良い人」という表現を敢えてしましまたが、悪く言ってしまえば断ることができない人は「断る勇気」がない人とも言えます。

なにかを頼まれた時、断ることや交渉するのが面倒だったり、あるいは、断ることで自分の評価が悪くなることを危惧しているのかもしれません。

 

体に無理をきたしてからでは遅い

かく言う私も以前は断ることができず、任された仕事は期待の裏返しだと思い、多くの仕事に前向きに取り組んだことがありました。

しかしながら結果として体に無理が生じることとなってしまった経験があります。

 

人生は長期戦

瞬間的に密度が高い仕事をすること自体は否定しませんが、基本的に人生は長期戦です。

仮に20代、30代で成功をおさめても40代で体を壊し、人生を楽しむことができなくなってしまうとしたら。。。

20代、30代の成功が仮にオリンピックの優勝やノーベル賞クラスのものだとしても、そんな人生を歩みたいという人はおそらくほとんどいないでしょう。

 

一方で、20代、30代で大きな成功がなくても40代、50代で大きく花開く人生はきっと悪いものではないでしょう。

勿論、人生の多くに渡って無理をしない道を選んでいれば、ですが。

 

win-winの関係

仕事柄、いくつもの企業を観てきましたが、多くの企業で、社員に無理をさせすぎた結果として欠員が生じ、さらに効率が悪化するという悪循環に陥っている場面を見てきました(そういう場面で我々のような独立会計士に白羽の矢がたつわけですが)。

この状況は、企業にとっても社員にとっても望まない結果だったと思います。

採用コストや育成コストを考えると、もっと早く手をうって、状況を改善すべきだったと言わざるを得ません。

 

断ることは悪いことではない

が、社員が声を上げなければ企業サイドも手を打つことができない、とも言えます。

体に無理をきたす前に、こうして欲しい、ああして欲しい、と上司等に直訴すれば状況は改善したかもしれません。

とすれば、あなたが何かを頼まれた時に「断る」ことは悪いことでもなんでもなく、あなたにとっても企業にとっても良いことなはずです。

このように考えれば少しや「断る勇気」が持てるのではないでしょうか?

 

これは屁理屈でもとんちでもなく、まぎれもない事実です。

 

もし、万が一、あなたの訴えをろくに相手にしないようなことがあれば、その企業は辞めた方がいいかもしれません。

どうしても辞めたくなければ、最低でも異動願いは出しましょう。

 

一番大事なのは、健康であり、命ですから。

でも大丈夫、私の経験則としてしっかり誠心誠意向き合い伝えればちゃんと受け入れてもらえますから。