【映画】糸
今日は新宿のTOHOシネマズで妻と映画「糸」を観てきました。
本作は中島みゆきが歌う「糸」をモチーフに作られたそう。
以下、感想です。
なぜ めぐり逢うのかを
私たちは何も知らない
いつ めぐり逢うのかを
私たちはいつも知らない
人生において無数の出会いがある中で、「誰と」出会うのか、というのは非常に重要なことだけど、「いつ」出会うのか、ということも同じくらい重要なこと。
あの日、あの時出会ったからこそ始まる物語があり、その物語が新しい物語を生んでいく。
そんな偶然のようであり、必然のようでもある物語が誰の人生にもあって、それらが複雑に交差しあい、人生はつづられていきます。
菅田将暉演じる高橋漣、小松奈々演じる園田葵、榮倉奈々演じる桐野香、斎藤工演じる水島大介。
誰かひとりでも欠けたら成立しない物語であり、それは全く違う物語となってしまう。
直線同士はどれだけ長く伸びても2度交わることはないけど、糸は柔らかいからこそ、一度も交わらないこともあれば、何度も交じりあうことがあう。
人生とはつまりそういうことだと思う。
山があり谷があるからこそ、糸が複雑に絡んで人生が彩られていく。
縦の糸はあなた
横の糸はわたし
織り成す布はいつか誰かを
暖めうるかもしれない
織りなす布が温かいものであることを願わずにはいられない、それが人間としてのあるべき姿なのだと思う。
なぜ生きていくのかを迷ったとしても、夢追いかけ走ってころんだとしても、誰かの傷をかばえる人でありたい、そうあって欲しいと願うのが親であり、人間なのだろう。
縦の糸はあなた
横の糸はわたし
逢うべき糸に出逢えることを
人は仕合わせと呼びます
そして、幸せの定義は人それぞれだとしても、逢うべき人に出逢えることは一つの例外もなく幸せなことなのだと思う。
大切な人がいる、という幸せを噛みしめて生きていきたいと思います。