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【映画評】インターステラー
映画-インターステラー-
ずっと気になっていたけど168分という長さで敬遠していた映画、インターステラーをようやく観ました。
自宅環境を整えてから、自宅でゆっくり映画を観る幸せを感じています。
監督はクリストファーノーラン
さて、インターステラーの監督といえば「クリストファーノーラン」。
最近ではテネットが話題になったのが記憶に新しいところ。
他にはデカプリオが主演を務めた「インセプション」がありますが、私が観たことがあったクリストファーノーラン作品はこの他に「メメント」があり、今回の「インターステラー」で4作品目。
時系列で言うと、作品が世に出た順番は、①メメント、②インセプション、③インターステラー、④テネットという流れ。
なるほど、どれも名作ですが後年になる程作品の難解度が増していっているように思います。
非日常とリアリティ
終始、非現実的な世界観で観る者を魅了する様は想像以上で、それでいて、遠くない未来にこんな世界が待っているのかもしれないと思わせるリアリティ感はさすがだなと思いました。
媒体は違えど未来への警鐘をならす存在はどこか不安を掻き立てます。
魅力
この作品の魅力は、単なるSF映画の枠に収まらずに、人間の業や家族の絆、愛を描いたところにあるのだと思います。
それゆえに169分という長さになったのでしょうが、この長さを感じさせないのがこの作品のすごいところです。
個人的な思いとしては、もう少し親子の関係や愛についてより感情移入できるような描写があればもっともっと終盤でのカタルシスが際立ったのではないか、と思います。
ただ、すべてをわかりやすく描くだけが映画ではないし、むしろ理解に幅を持たせることを可能にし、観た者がそれぞれに解釈すれば良いというメッセージが作品の懐の深さに繋がっているのかもしれません。
映画考
こういった大作(時間が長い、というだけでなく)は観るのにすごく体力を使うし、余韻が後を引いてセンチメンタルな気持ちになったりもしますが、それが映画の良い所であり、我々を非日常に繋げてくれる素晴らしい娯楽であり芸術だと思いださせてくれます。