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【映画評】岳

【映画評】岳

映画-岳-

原作の漫画「岳」は読んだことがあったので、いつか映画版の「岳」も観て見たいなと思っていたところ、ふと今日思い立って観て見ました。

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あらすじ

「岳」のあらすじは以下のとおり。

山を知り尽くした山岳救助ボランティアの島崎三歩が暮らす山に、新人救助隊員の椎名久美がやってくる。久美は三歩の指導の下、着実に成長していくが、自身の未熟さや厳しい自然の猛威により遭難者の命を救うことができない日々が続く。そんな折、猛吹雪の雪山で多重遭難事故が発生し……。

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感想

原作を知っていると多くの場合、実写版に対する評価は悪いものになりがちですが、これは決してそんなことはなく、むしろ実写だからこその描写がうまく描けていたと思います。

 

主人公である三歩のあの純朴さを実写で表現するのは難しいだろうなと思っていましたが、等身大の三歩とは少し違うかもしれないけれど、主演の小栗旬ならではの三歩がそこにはいて、これはこれで良かったなと思います。

劇中に山には楽しいことと悲しいことが半分ずつ、というセリフがありましたが、その楽しいことも悲しいこともすべて飲み込んだうえで、どこまでも前向きで心の強いキャラクターはしっかり表現されていました。

 

2時間という短い時間の中で、いくつもの要素を織り込んでいるために、1つ1つをどう切り取ってどこまで丁寧に描くのか、というのは非常に難かしいところだったと思いますが、山の壮大さや素晴らしさ、非情さや残酷さ、山岳救助隊の厳しさ、圧倒的な絶望から希望まで、余すところなく感じられる内容になっていたと思います。

 

ネタバレになるので詳細には触れませんが、物語の終盤で訪れる無音のシーンは原作の「岳」にも負けず劣らず、この作品の1つの本質を描いていて、そのシーンが物語る「何か」に心を掴まれたように思います。

 

原作の漫画「岳」を読んでいても読んでいなくても、十二分に楽しめる作品です。

大きい画面で観れたらなお良し。

 

漫画同様、山に行きたくなる魅力的な映画でした。