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その仕事は水平展開できるか
リスクヘッジする職業選択
今就いている職業、やろうとしている仕事、それは水平展開できるものでしょうか?
水平展開とは言い換えれば、他の分野でも応用が効くとか、今とは違うところでも武器になるとか、そういう風にも言い換えることができます。
これはリスクヘッジの観点からすると非常に重要な要素です。
逆に水平展開できないものであれば、それはリスクのある仕事かもしれません。
公認会計士になってみて・・・
今、こうして会計士になって良かったな、と思うことの1つに、水平展開が効く仕事を選択した、というのがあります。
会計という職種は、どの事業であっても必要な仕事です。
個人事業であってもそうですし、あらゆる法人で必要になります。
ということは、とある産業で会計の仕事をしている中、仮にその産業が衰退してきても、他の産業にも転職がしやすいと言えます。
会計の基礎はどの産業であっても不変的なものであり、使いまわしが効くからです。
これがテレビを修理する技術職だとしたら、どうでしょうか?
テレビは技術革新がほとんどなくなり売れなくなって久しいですが、テレビ修理の技術者が転職しようとしても、応用が効きづらく、転職しようにもしづらい可能性が高いです。
今はコロナの影響で、飲食店やホテル、観光業は厳しい状況にありますが、こういった業種に属する人であっても会計を担っている人は別の業種に転職しやすいと考えられます。
時代の変化のスピード
こういった、いわゆる「つぶしが効く」という考え方は以前からありました。
たとえば大学の学部選択で、文系では法学部や経済学部というのは「つぶしが効く」からという理由で人気があります(ありました)。
このつぶしが効くこと、ここでは水平展開ができることと表現しますが、これが今後より重要な考え方になると思っています。
それは、社会の変化のスピードが人類史の中でも極めて早いからです。
あらゆる産業で技術革新が進み、どの仕事がいつ無くなってしまうのか、予想もつかないくらいの早さで変わっていっています。
車の自動運転技術はアメリカや中国を中心にかなり進んでいることが報じられていますが、タクシー運転手やバスの運転手なんかはいずれなくなる仕事かもしれません。
社会の利便性が増すわけですから、とある仕事がなくなることが問題なのではありませn。
その仕事に携わっていた人のその後が問題なわけです。
この時、自分が携わっている業界が衰退していった時に、他の業界に転身できれば何も問題ありません。
その時に役立つスキルが会計であり、ITやマーケティング、マネジメント、クリエイティブスキル等ではないでしょうか?
変化に柔軟に対応できる環境やスキルを整えておくことが非常に重要な時代になっていると思います。
副業するべきか
ちなみに副業のメリットがこういったリスクヘッジの観点で語られることが多いように思いますが、実際副業までしてたらプライベートの時間なくなりませんか?と個人的に思っています。
本業がなく、すべて副業くらいの感覚で3,4つの事業ができる環境であればいいですが、普通のサラリーマンに副業までやる余裕があるでしょうか?
(ない、という前提で)であれば、副業という選択ではなく本業を柔軟にリスクヘッジするという選択肢を考えてみるべきかもしれません。
私もいつ会計職が衰退するかわからないので、プログラミング等の学習を始めています(会計職が衰退するとは思っていませんが)。