仕事のこと

相手の立場になって考える

正直仕事はそんなに好きじゃない。

働かないで暮らせるならそうしていたい。

ただ、現状そうもいかないので週の半分くらいは仕事をしているのだけども、やるからには仕事はしっかりやりたい。矛盾しているようだけど、それが本音だ。

 

さて。仕事において相手が何を望んでいるのかを考え、タイムリーな対応をすることは非常に価値があるものだと思っている(ただし、自らのプライベートに浸食されることは絶対にない。あくまで業務時間内の話)。

 

これは自分にとって当たり前のことだったのだが、意外にもそうじゃないことが社会に出てみて始めてわかる。

 

最近チームメンバーに対してクレームが入った。彼(彼女)は今後、おそらくアサインメントが減っていくだろう。これは仕方のないことだと思う。それがビジネスの世界だし、個人事業主の宿命とも言える。

彼(彼女)に対しては、もともとサービス精神に欠けるな、という印象を持っていたのでクレームがあったことにたいしても違和感はない。ただもったいないな、とも思う。今回のケースの場合、能力やスキルの話ではなく、仕事に対する姿勢がただ唯一の問題点だからだ。

能力やスキルに問題はないのだから、解決は容易だ。と思うだろうか。

否。そうではない。いや、むしろこれは根が深い問題なのだ。

百歩譲って本人にサボっている認識があれば、改善することは可能かもしれない。

ただし、そうでないケースには非常に厄介な問題であり、そういうケースは別に珍しくもない。

「相手の立場になって考える」という社会人として、ごくごく当たり前のことのように思える姿勢は、おそらく人によって濃淡があり、場合によっては定義さえも全く以て異なる場合もあるのかもしれない。

そういう漠然としたものを起因とする場合、言葉で説明しても解決することは非常に難しい問題となる。

「空気を読む」に近い概念な気がするが、これは家庭環境や受けてきた教育、あるいは遺伝なんかで決まってしまう可能性もあり、本人にはどうすることさえもできないものなのかもしれない。

今回のケースを経て、そういう考えに至った。

解決策がない、とは言わないが、画一的な答えはおそらくないだろうと思う。

 

そして逆説的にこう考える。

空気を読むのが上手で、相手の立場になって考え行動できる人は、それだけで非常に価値あるものだから、その個性を是非生かして仕事をして欲しい。