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日本は巻き返せるのか
失われた30年
この30年間、日本は世界経済の中で存在感を徐々に失ってきた。
世界の企業の時価総額ランキングでは、トヨタが50位に入るかどうかと行ったところ。
平成元年(1989年)では、日本企業が上位50位中、32社も占めていたのだから驚きだ。
ではこのまま日本経済、ひいては日本という国家が凋落していくのだろうか。
ここ最近いろいろな本を読んだ結果、少し先の未来に日本が巻き返しを図ることは可能かもしないと思い始めている。
日本という国家の特徴
現在の日本といえばこういったイメージ。
島国であり海に囲まれた国であるがゆえに、良くも悪くも他国の影響をうけにくい。
少子高齢化が著しい
基本的に真面目
信用がある
一致団結すると強い
ITに関して弱い
製造業に強い
日本の現状について
こういった文化や環境にあって、日本は失われた30年(20年)の間にIT分野で大きく出遅れ、アメリカや中国及びその他先進国に遅れをとった。
国家としてITに力を入れず、バブルをひきずり、製造業を中心とした旧態依然の体制から抜け出すことができなかった(今もなお)。
これには、少子高齢化による影響も大きいと思う。
つまり、新しいことを受け入れにくい高齢者の割合が高く、また変化を嫌うそういった層を中心として選挙が行われるため、政権も高齢者ばかりを的に絞った政策を行いがちだ。
だから未だに日本はFAXやハンコを平気で使うし、IT体制の強化に向けて舵を切れないでいる。
今のご時世においてIT化に大きく舵を切ることは、高齢者層を切り捨てるような印象すら与えかねないからだと思う。
若者からしたら不便な状況が未だに多くの場面で見受けられるのはそのためだろう。
おそらくこの状況はもうあと10年か20年は大きくかわらないと思う。
いつか来る大きな変化
しかし、変わるときは一気に変わるだろう。
そもそも日本が戦後数十年足でGDP世界2位まで到達したことを考えれば、変化を起こすことができない国ではないと思う。
残念ながら今は、書籍「チーズはどこへ消えた?」にあるような大きなチーズにありついてしまったために、いつも同じところに顔を出し、リスクをよって外に出ることを放棄し、1つの大きなチーズが無くなるまでむさぼり続けている状態と言える。
しかし、いつかチーズはなくなる。
いや、もはやチーズはないのかもしれないが、リスクをとることができない高齢者中心となった日本は外に出ることができず、またチーズが現れるのではないかと同じ場所で待つことしかできない。
それでもいつか、確実にリスクを取って外に出る時が来るだろう。
それは古いパラダイムが過去に押しやられ、新しいパダライムが押し寄せた時、それは津波のように一気に世の中を覆いつくす可能性すらある。
右へ倣えの意識が強い日本では、少数派の新しい価値観が広がるまでは時間がかかるだろうが、それが過半数を超えた頃、強者のオセロゲームが終盤に瞬く間に形勢逆転するかのごとく浸透するのではと踏んでいる。
最後に
正直、最近までは日本はこのままオワコンになるんじゃないかと思っていた。
もうどうにもならないほど少子高齢化が進み、移民を受け入れるしかないのに移民を嫌う文化ではやっていけないと。
しかし、窮地に立たされたとき、日本でも新しい価値観や文化を受け入れ大きく動き出す時が来るんじゃないかとかすかな希望を感じ始めている。
その時に自分が足を引っ張るのではなく、若い人たちを後ろから支えてあげられる人でいたい。