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三つ子の魂百まで

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三つ子の魂百まで

人間って大人になったら勝手に立派になっていくもんだと思っていましたが、全然そんなことはなくて、同世代や40代、50代の人達を見ていても人はそうそう簡単には変わらないし、むしろ注意してくれる人がいなくなることもあって、より個性が際立っていくものだなと思います。

 

であれば、だからこそ、個性が最大限生きる仕事をすべきだよね、というお話です。

 

自分を変えたいと思うよりも

大人になるにしたがって、大人になっても人間性はほとんどかわらないことを誰しも知ると思います。

周りからどんな風に見えるかは別としても、自分の自分に対する評価に大きな変化はないし、ましてや立派になったな、なんて自分で思うこともありません。

強いて言うなら、世間を知り、自分を良く知ることで、今の自分を受け入れることができるようになるくらいじゃないでしょうか。

ある意味、開き直りのようなものにも思えます。

自分は自分だし、良いところもあれば悪いところもあって、それが当たり前だと気づくことができるようになることが大人になるってことじゃないかなと思います。

 

個性は磨かれていく…良くも悪くも

なんでそんなことを書き出したのかと言うと、一緒に仕事をする同世代や上の世代の人達を見ていると、良い所も悪い所もどちらもすごく目立つように感じることが多くなったから。

わかりやすい例えで言うと、あの人はコミュニケーションは苦手だけど計算はめちゃくちゃ得意だよね、とか、あの人は団体行動は苦手だけど営業成績は抜群だよね、とかそういう類の話です。

そういう個々の得手不得手が、歳を重ねるほど先鋭化してくるような気がしていて、それは上述したように、大人になる程自分を受け入れたり、開き直ったりして、苦手なことがあるということを気にしなくなるからなんじゃないかと思ったりします。

 

それは周りを見ていて感じるだけでなく、自分自身の経験としても感じることで、完璧じゃなくちゃいけない、と思っていた20代の頃と比べて細かい部分には目をつぶるようになってきた感覚があります。

 

最後まで走りきることが重要だから

要は力の入れ方を覚えてきたということなのでしょう。

マラソンを全速力で走り出したら完走できないのと同じように、仕事においてもすべてに力を入れていると最後までやり遂げることが難しくなります。仕事における最後というのは、プロジェクト単位かもしれないし、1年単位かもしれないし、人生という長いレースかもしれませんが、心身ともに健康のまま完走することが何よりも重要なことです。

 

長所にスポットを当てる

そうやって考えていくと、自分の長所、言い換えれば、自分が持ちうる一番強力な武器で勝負することが仕事の成果を大きく分ける上で重要な選択になるのではないでしょうか。

 

誰しも長所と短所があることは上述した通りですが、長所を生かしやすい仕事、あるいは短所が影響しない仕事であればあるほど仕事の成果は出しやすいはずです。

 

そして、そういう仕事を見つけることができれば長所だけを磨き続けることができ、目につかない短所を気にする必要もなくなります。

誰にも短所はあるし、それが要因でミスをすることもありますが、短所によるミスが誘発されやすい仕事はできるだけ遠ざけ、より長所を生かせる仕事をする方が、自分にとっても一緒に仕事をする仲間にとっても、そして当然クライアントにとっても良いのは言うまでもありません。

 

最後に

日本では出る杭が打たれやすい土壌があるため、こんな当たり前のことにも気付きづらいかもしれません。

しかし、三つ子の魂百までと言われるように、小さい頃から続く自身の性質はそう簡単に変えられるものではありませんから、いっそのこと短所には目をつぶり、長所を最大限生かすことができる仕事を選択することが肝要ではないでしょうか。