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M-1 ツアースペシャル2021 東京公演
【観覧記】M-1 ツアースペシャル2021 東京公演
あの熱戦から早2カ月。
行ってきました、「M-1 ツアースペシャル2021 東京公演」。
場所はLINE CUBE SHIBUYA、またの名を渋谷公会堂。
3階席まである中、1階席の7列目という良席を勝ち取り漫才強者たちのライブを堪能してきました。
私が観覧した出演者は以下の15組。
マヂカルラブリー、おいでやすこが、見取り図、錦鯉、ニューヨーク、オズワルド、インディアンス、アキナ、ウエストランド、東京ホテイソン、キュウ、ランジャタイ、コウテイ、からし蓮根、祇園
前出演者について言及するのは紙面の都合上割愛させていただくとして、特に気になったコンビについて書い残しておこうと思います。
勿論全組面白かったんですけどね。
からし蓮根
からし蓮根は2019年ファイナリストで、2020年は準決勝敗退。
準決勝もライブビューイングで見ていたが、からし蓮根は正直ウケがイマイチで決勝は厳しいという印象で、実際に準決勝で敗退となった。
それは舞台にたっている本人たちが一番よくかわっていることだと思うのだけど、だからこそ悔しさは相当なものだったと思う。
そういう負のエネルギーを糧にした力強い漫才だったと思う。
M-1以降にできた新ネタなのかどうかはわからないが、おそらくそうなんじゃないかと思う。
それくらい面白くて今年のM-1が楽しみになるネタだった。
まだまだ若いコンビだし、優勝するまでM-1を盛り上げ続けるでしょう。
キュウ
キュウがこの日やった漫才は、確か正月のマヂカルラブリー寄席で見たネタだったと思う。
多少のアレンジはあったかもしれないが、本筋は事前にわかった状態で見たことになるが、めちゃくちゃおもしろかった。
あの独特の空気感とテンションで、あれだけの笑いの量が作れるというのは天才的だと思う。
天竺鼠やランジャタイのようなぶっとんだネタではないけど、キュウにしかできない世界観であり、名人芸だと思う。
あのままの世界観の漫才を是非決勝で見たい、そう思わせてくれる漫才だった。
ランジャタイ
M-1敗者復活で最下位となるも話題を作り、あれからずいぶん露出が増えたような気がするランジャタイ。
クセが強すぎて、これまで受け入れることができなった。
M-1準決勝も、敗者復活も正直おもしろいと思うことができなかった。
だからこの日も期待していなかった。
が、とんでもなくおもしろい漫才だった。
去年見てきたネタと何がどう違くておもしろくなっているのか全くわからない。
全くわからないのになぜかおもしろい。
きっとこれがランジャタイの凄さなんだろう。
これが計算されたものなのだとしたら、今年は決勝でランジャタイの活躍を見る事になるかもしれない。
オズワルド
2日前にあった以後勝利・極でも観たネタがったが、やはりおもしろい。
東京の若手しゃべくり漫才でオズワルドの右に出るコンビは当分出てこないだろうな、と言うほどネタの完成度が高く、そしてうまい。
さらにそんなネタを何本も持っているのがまたスゴい。
2年連続ファイナリストは伊達じゃない。
3年連続となるとハードルはさらに高くなるだろうが、オズワルドはミルクボーイやぺこぱのような特定のシステムがないのも強みだと思う。
3年目の決勝の舞台が今から楽しみだ。
おいでやすこが
この日一番のウケはおいでやすこがだったと思う。
ネタバレになるので詳細は伏せておくが、改めて二人の凄さを感じさせるネタだった。
M-1以降相当な忙しさだと思うのが、それでもこれだけのネタを用意できるのはベテランのなせる業だと思う。
見取り図やニューヨークも露出が増え歓迎されているムードは強かったが、おいでやすこがの歓迎ムードはチャンピオンのマヂカルラブリーと全く同じレベルだったと思う。
最後に
初めて見に来たM-1ツアーでしたが、準決勝敗退組や決勝で結果を残せなかったコンビと、決勝で結果を残したコンビとでは随分意味合いが違うものだなと感じました。
前者はもう既にギラギラした熱いものを感じたし、後者は凱旋パレードのような雰囲気があったように思います。
まだまだ早すぎるけど、それでも次回のM-1グランプリが楽しみだし、今年のお笑いシーンがどんな変遷を見せるのか気になります。
もうすぐR-1グランプリの決勝もあるし、2021年もお笑いシーンから目が離せません。