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世はマウンティング戦国時代

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世はマウンティング戦国時代

キングコング西野さんの話

昨日キングコング西野さんのブログに、今の若者にとって労働基準法は厄介だ、という主旨のことが書かれていました。

西野さんは毎日18~20時間働いていて、8時間労働が基準とすると、時間外労働は1日最低10時間、年間換算すると3600時間の時間外労働をしていることになるそうです。

一方労働基準法では時間外労働は年間360時間が上限なので、西野さんに比べると一般の人は1/10しか働いていないことになるという計算です。

 

西野さんくらい仕事で成り上がりたいと思っている人は1/10の労働時間で結果を出さないといけない時代になってしまったということで、これは若者にとってはデメリットも大きいよね、と(いった主旨)氏は言います。

 

マウンティングとポジショントーク

私はキングコングの西野さんは嫌いじゃないし、ブログも時々拝見していますが、今回のブログはただただマウンティングしまくりのポジショントークだよなー、と感じました。

そりゃ今の日本で西野さんより知名度もあってお金も稼いで影響力を持った人はそうそういないでしょうから、面と向かって彼の主張に異を唱えることができる人は稀有だと思われます。

反論しようものなら「いや、君だれ?俺より知名度もないし、お金も稼いでないでしょ」とマウンティングされる絵がなんとなく浮かんでしまいます。

 

しかし、それはあくまでも日本国内の話でありまして、国外には西野さんよりも知名度もあってお金もあって影響力を持った人は沢山いるように思うんですよね。

んでもって、その中には労働時間は全然短くて、毎日ちゃんと8時間くらい寝ている人も結構いるんじゃないかと思います。

そういった人が、「西野くん、労働時間は関係ないよ、なぜなら僕の方が知名度もあってお金もあって影響力を持っている、そして君より働いている時間が短い、これが何よりの証明だよね」と言ったら、西野さんは何て答えるのでしょうか?

※ジェフ・ベゾスは20年以上前から日々最低8時間の睡眠を課しているそうです。

 

あげ足取りに見えるかもしれませんが、あげ足を取りたいわけではありません。

ポジショントークを良いことに、「労働時間」がさも仕事の結果に非常に大きな影響を与えているような物言いに対して、本当にそうなのか?という疑問を呈したいだけです。

 

発信される情報を冷静に見極める

勿論ある程度の範囲では労働時間と仕事の結果が比例する部分もあると思います。が、それはかなり限定的な気がしています。

そもそも西野さんは睡眠時間を削り、プライベートの時間を削り、寝食以外を仕事に充てているから今の結果があると思い込んでいるだけで、労働時間を減らしながら、人に任せる分量や範囲を増やせば今以上の結果が出るかもしれない可能性があります。

あるいは睡眠時間をしっかりとった方が、より良いアイデアを思いつく可能性も高いはずです。

 

「成りあがる」という概念自体があやふやなので議論が定まりづらくはなっているのですが、個人的には1日18時間働くよりも8時間の中でいかに効率良く結果を出すかを考える方が健全だよな、なんてことを思ったりもします。

 

とここまで、西野さんの主張への反論のようになってしまいましたが、私がここで言いたいのはあくまで彼の主張はマウンティングしたポジショントークである、という点です。

彼の発信を真に受けて、俺も18時間毎日働こう!だとか、毎日18時間も働けないから俺は成り上がることはできないな、なんて思う必要は全くないよね、と思うわけです。

 

大事なのは信念をもつこと

情報発信の方法が多様化しマウンティングし放題な時代に大事なのは、情報にのまれるでもなくマウンティングし返すのでもなく、どんな情報であっても多くの情報の中の1つであることを理解し、情報を取捨選択する力を身に着け、自分の信念を持ち続けることだ、とこのエントリーを書きながら思いました。

 

今日の毎日一新

オータム スイートポテト フラペチーノ

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