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適切なルールと対価
それブラック企業やん
最近芸能人の所属事務所との契約解除の動きが目立ちますね。
某N氏がライン画面をtwitterで公開し、説教する等やりすぎな面が目立ちました。
N氏の言い分は、めちゃくちゃ要約する(私なりに)と「仕事のために身を粉にして働けや」だと思うんですよね。
彼自身、そうやって働いているからなのでしょうが、周囲にもそういう温度感を求めてしまうのでしょう。
この件があって思ったのは、ブラック企業のそれだな、ということ。
名声も報酬もない(可能性が高そう)
上記の問題は、新作映画のプロモーションの一環で出た話で、彼自身が製作総指揮をとってディズニーを倒す、という目標に立ち向かっている手前、なにがなんでも結果を出したいという気持ちでしょう。
そこには努力の見返りに、名声や報酬が十中八九待っていることと思います(契約内容は知らんけど)。
一方、事務所の担当マネージャーは(おそらく)普通の会社員で、せいぜい残業代が少しつく程度で、映画が大ヒットしようが名声も報酬も確約されたものではありません。
もしかすれば努力が認められて、名を上げたりボーナスがはずんだりするのかもしれませんが、不確定要素が大きすぎます。
こういう時に前時代的な人ほど、見返りを求めずに努力するからその後に良いことが待っているんじゃないか、的な話をしがちですがこれはブラック企業が社員をコキ使うための常とう手段に他なりません。
あるいはバブル期であれば、実際にそういう見返りが発生したのかもしれませんが、現代の価値観にはあまりにもフィットしていないように感じます。
多様性への理解が足りない
さらに言えば、担当マネージャーには当然自分の生活があります。
24時間仕事のことを考えている仕事人間かもしれないし、定時の時間しっかり働いて私生活を重視したい人かもわかりませんが。
しかしながら、前者であればあんなことにはならなかったのだろうと思います。
自分の思い通りに周囲が動かないことへの不満があんな形で表に出てしまう、というのはビジネスマンとしていただけません。
一言二言だけ指示を出して問題なく事が運ぶようにしたいのであれば、それ相応の報酬を支払ってそれだけの役割を果たしてくれる人材を引っ張ってくる他にないでしょう。
それができないのであれば、周囲が思ったとおりに動いてくれるように指示をしっかり出すなり(それでもうまくいかないことの方が現実は多い)、人材を育てていくなりすべきです。
ルールと対価を適切に設定する
と、ここまで随分私の独断と偏見で書いてきましたが、要はルールと対価を適切に設定しなければ仕事はうまくいかない、ということです。
適切なルール設定しなければ、仕事のゴールは見えてこないし、スーパー優秀マネージャーに仕事を任せたいなら、それ相応の報酬を支払わなければいけません。
ここで言うルールは契約かもしれないし、マニュアルかもしれないし、指示書かもしれないですが、いずれにしても「うまいことやってといて」はその人自身の仕事を放棄していることと同義です。
「うまいことやってといて」でなんとかなる人は超絶優秀ビジネスマンだけですから、繰り返しになりますが、相当の報酬が必要ですし、いくらお金を積んでも簡単に見つかる保証すらない、ということはよくよく理解しておく必要がありそうです。