Contents
クラフトボス デカフェレビュー
クラフトボス デカフェは本当にデカフェか?
先日こんな記事を書いたが、改めて「クラフトボス デカフェ」のレビューを残しておこうと思う。
というのも、カフェイン断ちをしている者からすると、この「クラフトボス デカフェ」のカフェイン含有量は多すぎると思うので、注意喚起の意味を込めてまとめておく。
まずSuntoryの「クラフトボス デカフェ」の公式ホームページはこちら。
こちらの公式ホームページ上からわかるように、こちらの商品のカフェイン量は100mlあたり3mgとある。
1本の容量が500mlなので、1本のカフェイン量は15mgという計算だ。
ここで、カフェイン15mgというのが多いのか少ないのか、が問題となるわけだが、15mgというのはカフェイン断ちしている立場からするとデカフェを名乗る商品としては多いと言わざるを得ない。
たとえば、緑茶の伊右衛門のカフェイン量は500mlで約50mg、同じく生茶も50mg、伊藤園のジャスミン茶が500mlで35mg。
確かにこれらに比べれば少ない量ではあるが、あくまで「少な目」という印象にとどまる。
「デカフェ」を名乗るには少し無理があるのではないだろうか。
ちなみに、日本ではデカフェを称する場合のカフェイン量が規定されていないようだが、wikipediaによると、
「ヨーロッパではデカフェには一定の規格が設けられており、カフェイン含量がコーヒー豆中の0.2%以下(インスタント・コーヒーでは0.3%以下)であるもの以外はデカフェという名称を使うことはできない。」
とされている。
500ml飲料であれば、カフェイン量1mg以下でなければヨーロッパでは「デカフェ」という名称は使うことができないと言える。
となると、この「クラフトボス デカフェ」は欧州市場ではまったくもってデカフェとは言えないレベルのカフェイン量を含んでいると言える。
カフェインレスとは…
「クラフトボス デカフェ」のニュースリリースの一文には、
今回発売する「クラフトボス デカフェ」は、近年コーヒーの飲用シーンが拡がる中、妊娠・授乳期などによりカフェイン摂取を避けたいという従来のニーズに加え、通常のコーヒーとカフェインレスコーヒーの飲み分けをして、カフェイン摂取量をコントロールしたいというニーズがあることに着眼した、いつでもどこでもカフェインを気にせずお飲みいただけるカフェインレスのペットボトルコーヒー〈ラテ〉です。
という記載がある。
ここで注意したいのが、「カフェインレス」という表現。
実は日本では「カフェインレス」は
カフェインを90%以上取り除いたものを「カフェインレス」と表示する決まり
出典:HP「COFFEE STYLE」
があるようだ。
そういう意味ではこの商品は「カフェインレス」の定義を(おそらく)満たしているので文句のつけようがない。
であれば、消費者である我々が適切な知識をもって、10%程度はカフェインを含んだものが、デカフェ商品として世に出ている可能性がある、という前提のもと商品を選ばなければいけない。
最後に
結論をいえば、私にとってこの商品は、「デカフェ」でも「カフェインレス」でもなく(あくまで一個人の所感として)、「カフェイン少な目」なカフェラテであり、しっかりカフェインを断ちたいので、今後飲むことはない。
デカフェ生活、カフェインレス生活を送っている人は上記を理解した上で手に取るかどうか決めて欲しい。
ちなみに、今までいくつものカフェインレス飲料やデカフェ飲料を見て、調べてきたが、ここまでカフェインを含んでいるものは見たことがない。
皆さんもカフェイン量を気にされている方はご自身で愛飲しているこれらの飲料のホームページや商品情報には目を通した方がいいだろう。