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パラダイムシフトには時間がかかる
パラダイム(ものの見方とか価値観)シフトには時間が掛かることをしっかり認識しておく必要がある。
なぜか?
それは、年寄りになってからでは新しいものの見方や価値観は受け入れがたいからだ。
天動説と地動説
詳細の前に、天動説から地動説へとパラダイムシフトが起こった時、どのように変化していったのかを理解しておく必要がある。
地動説を科学的に立証し学界に広く訴え、それが認められた結果天動説から地動説へと変遷したのでは、と考える人も少なくないと思う。
しかし実際には、地動説を主張した年寄の学者たちが亡くなり(死んでいき)、天動説を支持した若者たちへ世代交代したことによりパラダイムシフトは起こったと言われている。
ここからわかることは2つ。
・頭の固くなった高齢者には何を言っても変わらない(もちろん全員ではないが)。
・パラダイムシフトは時間をかけて徐々に起こる。
ここで本題に戻る。
パラダイムシフトした時にどちら側にいるか
若者には受け入れられつつあることが、若者以外には受け入れられないことは多々ある。
その多くは少し時間が経てば熱も冷め、流行が下火になって徐々に世間から姿を消す(最近だとタピオカとか)。
流行程度のことであれば、いちいち気にするまでもなくほっておいて問題ない。
しかし、パラダイムシフトは世の中を一変させる可能性が高い。
スマホがない生活は今では考えられないという人は多いと思うが、それでも高齢者はスマホを使えない。
このご時世にスマホを使えないということは、世の中にある多くのサービスのメリットを享受できない、ということだ。
パソコンもわかりやすいパラダイムシフトだ。
PCの登場で生産性は劇的に向上し、こと会計職に関して言えばエクセルスキルは不可欠だが、今の50代・60代のエクセルスキルの高低差はかなり大きい。
マネジメントサイドにまわった人はそこまで問題ないかもしれないが、現場で手を動かしている場合、PC(エクセル)スキルがないとかなり悲惨なことになっているはずだ。
そして知ってか知らずか、パラダイムシフトは今も起き続けている。
若者を中心に新しい価値観や新しいものの見方、考え方を取り入れ始めている。
その中でパラダイムシフトを起こしうるものが、例えばプログラミングなのか、はたまたSNSなのか、それはその時になってみないとわからない。
繰り返しになるが、パラダイムシフトは徐々に起こる。
そして高齢者になってから、パラダイムシフトを受け入れることはかなり難しい。
であれば、日々の日常の中で新しいコトやモノにふれ、受けて入れていくしかない。
上述したように、パラダイムシフトを起こしたPCやインターネットが普及し始めた20~25年程前、これらを受け入れた者と受け入れなかった者の差は、現在の50~70歳くらいの人たちに大きな差をもたらしている。
そしてそれは時に地位や収入にも直結する。
今から20~30年後に自分がどちらにいるか。
それは今どう生きるかにかかっているはずだ。