Contents
備えるのと、リスクを恐れて何もしないのは全く違う
高知白バイ衝突死事故
高知白バイ衝突死事故、ご存知だろうか?ご存じない方はこちらのwikipediaをまずはご覧ください。
要約すると(注:主観によるもの)、
違法な高速走行訓練を行っていた白バイ警察官が、時速60kmほどで一方的にバスに突っ込んで死亡したにも関わらず、バスの運転手に過失があると見なされ、バスは止まっていたという証人による証言があるのに有罪、無罪を主張し反省の念も見られないため執行猶予もつかずに実刑判決。
真相はわからない。
わからないが、冤罪だと私は思う。
運転手が気の毒でならないが、これを知ったとき、いつ自分がこんな理不尽な状況に追い込まれないとも限らないと考えた。
現状、再審請求も棄却されている。
自分だったらどうするだろうか(以下、冤罪という前提で)。
真実を明らかにしたい!と奮闘する可能性もあるが、その努力が報われるとも限らない。
仮にその努力が報われず、有罪判定が覆らなかったら・・・
その後、どんな人生を歩んでいくのだろうか。
いっそのことあきらめて残りの人生を前向きに歩んでいこう!などと割り切って生きていけるだろうか。
当の本人は今も悩まれていることと思うし、他人がどうこう口を出せる問題ではない。
状況によっても答えは違うだろうが、この問題について自分なりに考えてみる価値はあると思う。
自分の手が及ばないこと
リスクに対しどう向き合うのかはシミュレーションしておくことが大事だと思う。
上記の事件のように全くと言っていいほど自分の手が及ばないこともあるが、しっかり準備しておくことができる問題もある。
会社員などの勤め人であれば、一見こういった問題は自分の手の及ばない問題に思えるかもしれない。
急な転勤で職場が遠くなる。
給与が低い。
上司とソリが合わない。
ブラック企業。
等など
こういった状況にいきなりほうりだされると、なかなか身動きがとれなくなるかもしれない。
しかし、あらかじめこういったシチュエーションに対し、どういった対応をとるかを想定しておけばまた違った対応が見えてくると思う。
余談だが、今の私は以下のように考えを整理しているので、おそらくこんな状況下に置かれたらすぐに行動に移せるはずだ。
急な転勤で職場が遠くなる。
→よっぽど資産が増えない限り当面家は買わない(FIRE達成後に郊外での購入を検討予定)。
給与が低い。
→生活費をできる下げる。そのうえで、収入を増やす方法を考える(転職や資格取得など)。
上司とソリが合わない。
→上司に限らないが、社内の人間関係が苦手だったため独立を選択。仮に再就職するときがあれば、そういった問題ができる限り小さくなるような職場や仕事を選択。
ブラック企業。
→すぐに転職を検討する。体を壊してまで続ける価値のある仕事などない。
備えあれば(たいていは)憂いなし
新しく発生するリスクにおびえて何もしないのは、しっかり備えを用意しておくこととは全く違うことだ。
リスクにおびえて何もしないのは、飛行機が墜落するかもしれないから海外に行かないのと同じようなものだ。
新しい発見もなければ、新しい価値観に触れることもできない。
そうではなく、できる限りあらゆるリスクに備え(上述したように不可避なものあるが・・・)、移ろいゆく世の中を臨機応変に生きていかなければならないと思う。